FXトラリピのトラップ範囲設定［自動売買］

FXトラリピではトラップ範囲の設定が利益率に直接影響する重要なファクターです。実行レートより低過ぎる範囲にトラリピを設定すれば約定せず、高過ぎる範囲にトラリピを設定すれば含み損を抱え続けることになります。

ドル円でトラリピを設定する際の一連の考察を示してみます。

【目次】

1. マネースクエアのトラリピ
2. トラップ範囲の選定
3. 注文方法

1. マネースクエアのトラリピ
トラリピが一体どういった注文なのかを簡単に説明します。
トラリピとは正式名称をトラップリピートイフダンといい、注文方法の一つです。

上図から分かるようにトラップ（あるレート範囲に）リピート（何度も繰り返す）イフダン（エントリーと決済を同時に注文する）を分けて考えると理解しやすいと思います。

2. トラップ範囲の選定
長期運用を想定して、月足でドル円相場を表示しトラップ範囲の選定を行います。

上の図は1993年～2018年のドル円月足です。
レートが上下する中で緩やかに高値を切り下げ、年が経るにつれて円高傾向にあります。
2008年～2014年の6年間を除けば、オレンジ色の実線で囲われている範囲にレートを付けています。
また、オレンジ色の実線は高値が119円、安値が103円となっています。そのためオレンジ色範囲のレンジ中央値は111円といえます。

100万円の原資を使ってトラリピを注文する場合を考えてみます。
下図はマネースクエア公式HPの運用試算表に入力した際のキャプチャです。

中央値の111円をトラップ範囲に入れ、また近年の円高傾向を考慮し109円～112円の範囲に31本の仕掛けを組み入れました。利益確定金額は1000円としています。

その際の注文内容が以下になります。一番右列は全ての指値注文が約定した際の評価損益です。

本数	買指値	売指値	評価損益
31	109.0	110.0	0
30	109.1	110.1	-100
29	109.2	110.2	-200
28	109.3	110.3	-300
27	109.4	110.4	-400
26	109.5	110.5	-500
25	109.6	110.6	-600
24	109.7	110.7	-700
23	109.8	110.8	-800
22	109.9	110.9	-900
21	110.0	111.0	-1,000
20	110.1	111.1	-1,100
19	110.2	111.2	-1,200
18	110.3	111.3	-1,300
17	110.4	111.4	-1,400
16	110.5	111.5	-1,500
15	110.6	111.6	-1,600
14	110.7	111.7	-1,700
13	110.8	111.8	-1,800
12	110.9	111.9	-1,900
11	111.0	112.0	-2,000
10	111.1	112.1	-2,100
9	111.2	112.2	-2,200
8	111.3	112.3	-2,300
7	111.4	112.4	-2,400
6	111.5	112.5	-2,500
5	111.6	112.6	-2,600
4	111.7	112.7	-2,700
3	111.8	112.8	-2,800
2	111.9	112.9	-2,900
1	112.0	113.0	-3,000

また、マネースクエア公式HPの運用試算表の結果からロスカットラインや全ポジション約定時の実質レバレッジを確認することができます。

3. 注文方法
実際にPCやiPhoneからトラリピ注文する際の画面を紹介します。
PC注文画面

iPhone注文画面

トラリピによる運用で得られた利益でさらに仕掛けを増やしていくことで、効率的に利益率を最適化することができます。
実際のトラリピ運用では「買い→売り」に加えて「売り→買い」を同時に注文する『両建て』や『トラリピ ハーフ＆ハーフ』、『くるくるワイド投資術』などの応用系・発展系が多くあります。
また、このトラリピはマネースクエアが特許を取得しており、それ以外のFX業者ではこの注文を行うことができません。

普段、会社員として働き、兼業投資家として資産運用する場合はそれに掛かる手間を可能な限り減らすことが大切です。
それはストレッサーを減らし、その他の生産的な活動に使う時間を増やすためです。

スキャルピングやハイレバレッジトレードと違い、大きく賭けて大きく儲けようとするようなインパクトはありません。
着実な資産運用をお考えの方はぜひ下記リンクからお試し下さい。
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