アジア圏駐在員・出張者が実際に使っているクレジットカード
『海外駐在 クレジットカード』なんて検索すれば並ぶのは無数のアフィリエイトサイト。現役の海外駐在員として使っているクレジットカードをアフィリンク無しで紹介したいと思います。
香港、シンガポール、インドネシアなど、アジア圏に駐在または出張へ行く機会が多い私が実際に使用しているクレジットカードを紹介していきます。
ここでは私が使っているカードとその選択理由を簡単に説明したいと思います。
【目次】
1. クレジットカード選択に関して
まず第一に、海外でまともに使えるクレジットカードブランドを選択する必要があります。
そこで必要なのはクレジットカード各ブランドの世界シェアを把握し、最もシェアが高いブランドのカードを優先的に保有するということです。
下記図は2015年3月にNILSON REPORTが調査したクレジットカード売上高の世界シェアデータを参考にグラフ化したものです。
一目瞭然ですが、VISAが約60%と圧倒的なシェアを誇り、次いでMasterCardとなっています。
海外へ行った際にVISAのクレジットカードを持っていれば、使える可能性が高いといえます。
ただ、国・地域によって差はあります。
インドネシアではJCBが使えるお店が多かったり、また別の国ではVISA、MasterCardがほとんど使えなかったりする場合もあります。
そのため私自身も新しい国へ出張する際などは証券会社のレポートや目的地について詳しく記載しているサイトやブログから情報収集しています。
2. ANA 一般カード(VISA)
スターアライアンスで日本の航空会社ANA(全日本空輸株式会社)と提携したクレジットカードです。
『ANA 一般カード』ではクレジットカードブランドをVISAかMasterCardどちらかを選択できますが、私は先程のグラフで最も世界シェアが高かったVISAを選択しました。
ANA提携カードは一般カードの他に、細々と機能の異なるものが10種類以上存在するようですが、スターアライアンスの航空会社を利用する際にマイルを貯めたり、普段使いのクレジットカードとして利用するのであれば『ANA 一般カード』で事足りると思います。
機能が多いものやグレードが必要以上に高い(ゴールド、プラチナ等)と、年会費や規約等で無駄なコストや労力を費やすことになりかねませんので、必要十分条件を意識してクレジットカードを選択しています。
3. JCB EIT
JCB発行のカードは現在150種類以上あるようですがこちらの『JCB EIT』はその中でもかなり人気なカードのようです。
年会費永久無料でありながら海外障害保険が利用付帯でなく自動付帯(海外で事故や病気になった場合、または携行品の盗難や破損を補償するサービス)という点で優位性を感じました。
また、インドネシアのジャカルタではJCB利用可能店が多く、出張頻度の高いこともありこちらのカードを選択しました。
カード名のEITは8つの価値があるカード、という意味から名付けられているそうで、その8つが以下です。
- 永年無料の年会費
- Oki Dokiポイントが常に2倍
- 最高2,000万円の海外損害保険(自動付帯)
- 最高100万円まで補償のショッピングガード保険
- 初回手数料無料のショッピングリボ払い
- ネットショッピングを安心に利用できる「JCBでe安心」制度
- 6つのデザインから好きなデザインを選択可能
- WEB明細サービス「MyJチェック」
本章の冒頭で述べたように年会費永久無料で海外障害保険が自動付帯ということで、海外での万一の事態に備える意味でも持つ意義はあると思います。
しかしながらこのカード、リボ払い専用という欠陥仕様になっており注意が必要です。
尚、リボ払い専用仕様は抜け道が存在します(Google等で検索すれば関連事項が多々ヒットすると思います)。
4. キャセイパシフィック MUFGカード ゴールド Mastercard
三菱UFJニコスとキャセイパシフィック航空が提携発行するMasterCardブランドのクレジットカードです。
香港を拠点とするキャセイパシフィック航空のアライアンスはワンワールドで、このカードではアジア・マイルを貯めることになります。
このカードの特徴としては以下になります。
- 国内だとカード利用額の1.0%相当、海外だと1.5%相当のアジア・マイルが貯まる
- 最高3,000万円の国内旅行保険(利用付帯)
- 最高3,000万円の海外旅行保険(自動付帯)
- 年間最高200万円のショッピング保険 (90日間補償、自己負担額3千円)
- 国内主要空港とホノルル国際空港のラウンジを無料で利用可能
スターアライアンスの航空会社を利用する場合は『ANA 一般カード(VISA)』、ワンワールドの航空会社を利用する場合は『キャセイパシフィック MUFGカード ゴールド Mastercard』という使い分けをしています。
以上の3枚が実際に使用しているクレジットカードでそれ以外にありません。
3枚で心もとなく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、アジア圏に駐在・出張していてクレジットカード使用に窮したことはありません。
以前、楽天プレミアムカードを使用していて事前連絡無く利用停止されたことがあります。
コールセンターへ停止理由を聞くと、「(限度額以下だが)海外で高額なショッピングを利用されたため」という理解に苦しむ理由を伝えられたため、その場で解約を申し出た一件がありました。
そういった失敗を踏まえ辿り着いたのが今回紹介した2枚で、これらのカードでは突然の利用停止などの不具合は起きていませんので安心して利用できると思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ただ、途上国では基本的に普及率が低くクレジットカード自体が使用できない場合が多々あります。
目的地のクレジットカード事情は下調べし、現地通貨が必要だと分かれば空港、両替所、銀行どこで両替するかを調査した上で渡航するなど、臨機応変な姿勢が不可欠だと思います。